オズボーンのチェックリスト

アイデア

オズボーンのチェックリストとは

オズボーンのチェックリスト(Osborn’s checklist)とは、9つの問いにより新たなアイデアを生み出すフレームワークのこと。

ブレインストーミングの提唱者であるアレックス・F・オズボーンが、アイデア発想法として考え出したもので、あらかじめ用意した9つの問いに答えることで新たなアイデアを生み出そうとする手法です。

 

法則うさぎ
法則うさぎ

すごい!何も考えなくても、9つの問いから新しいアイデアが出てきた!

イトケン
イトケン

機械的にアイデアを出すテクニックなんだよ。

 

 

新たなアイデアを生み出す9つの問い

なにか新しいアイデアを考えるとき、これまで同じような視点ではなかなか斬新なものは生まれません。そこで、機械的に9つの問いに答えることで、新たな視点を得ようとするのがオズボーンのチェックリストです。

1.「転用」
転用できないか?新しい使い道はないか?

2.「応用」
応用できないか?似たようなアイデアはないか?他のアイデアを応用できないか?

3.「変更」
変更できないか?色や形やデザイン、使用な目的を変えてみることはできないか?

4.「拡大」
拡大できないか?大きく、長く、高くしてみたら?頻度や価値を高めたら?

5.「縮小」
縮小できないか?小さく短く薄くしてみたら?機能を減らしたら?

6.「代用」
代用できないか?やり方や、素材、モノ、場所を他に代用できないか?

7.「置換」
置き換えできないか?配置や順序、プロセスを置換えたら?

8.「逆転」
逆転できないか?考え方を逆にしたり、順序、前後、上下左右、逆にすると?

9.「統合」
統合できないか?他のものと合せて1セットにできないか?

 
 

 

例:新しいゲームセンターを考える

株式会社タイトー公式サイトより(https://www.taito.co.jp/how-to/)

では、オズボーンのチェックリストの9つの問いを使って、新しいゲームセンターというものを考えてみましょう。

ゲームセンターは、かつては若者のデートスポットであったり、エンターテイメントの場として人気を博しましたが、感染症による外出規制や、家庭用ゲーム機の高性能化により最近では苦境に立たされている産業です。

このゲームセンター業界を救う新たなアイデアを9つの問いから生み出せるでしょうか?

 

1.「転用」 転用できないか?
・ゲーセンでファッションショーやってみる

2.「応用」 応用できないか?
・ゲームのマッチングサービス、コンサル

3.「変更」 似たようなアイデアはないか?
・ゲーセン自体をサブスク・定額制にする

4.「拡大」 拡大できないか?
・キッズスペースを作る。クレーンゲームコーナーを拡張する。

5.「縮小」 縮小できないか?
・80年代ゲームに特化する。

6.「代用」 代用できないか?
・ゲーム筐体の画面ではなく、壁に大きくプレイ画面を投影する。

7.「置換」 置き換えできないか?
・あえて女性にメダルゲームを訴求する。

8.「逆転」 逆転できないか?
・クレーンゲームの景品を利用者に決めてもらう。

9.「統合」 統合できないか?
・ゲーム販売店や、若者向けカフェやクラブとの併設。

 

 

9つの問いで打開策を見出す

新たなアイデアを生み出すというのは、簡単なことではありません。

しかし、このオズボーンのチェックリストの9つの問いに答えることで、新しいアイデアを半自動的に生み出すことができます。

オズボーンのチェックリストは、アイデア出しプロセスを効果的にサポートする強力なツールです。
創造的な発想を引き出し、新しい解決策を見つける手助けをしてくれます。

この9つのチェックリストを使って、新しいプロジェクトや課題に対する革新的なアイデアを見つけ出してみましょう。

(参考文献)
「創造力を生かす―アイディアを得る38の方法」アレックス・オズボーン著 豊田晃訳, 創元社(2008)

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