ランチョン・テクニックとは
ランチョン・テクニック(Luncheon technique)とは、一緒に食事をすることで相手に好印象を与えられることを狙った交渉術のこと。
1938年にアメリカの心理学者グレゴリー・ラズランが提唱しました。
ラズラン自身が、誰かと食事中に急に政治的な話題をするという捨て身の実験を行い、食事中であれば唐突で難しい話題でも相手に好印象を与えることができると結論付けました。
ただし、ヘンな匂いがする部屋での食事や、食事自体が美味しくないものであった場合は好印象を得られることができなかったことから、美味しい食事に限り相手に好印象を与えるとされています。
あくまでも食事がこの現象の引き金になっており、一緒に提供されたワインやビールなどのお酒による酩酊による判断力の低下ではないとされています。
法則うさぎ
料亭で高級なものを食べながら政治交渉を進める!スキャンダルの香り・・
イトケン
ドラマの見過ぎじゃね?
美味しい食事が話題を「受け入れやすく」している
美味しい食事を共にすると、相手は話の内容をやたらポジティブに受け取る傾向が見られます。政治家や営業マン、交渉事が動くのは会食の場を大切にするのも頷けます。
美味しい食事という快楽が、話の内容と結びついて心地よく感じられる連合の法則(Law of association)が働くことによってこの傾向は発動していると考えられています。
そのため、あまり美味しくない食事のときも連合の法則は同様に働いてしまい、返ってマイナスの影響を及ぼすことも注意しなくてはいけません。
(参考文献)
「これならできる! 世界一やさしい心理操作テクニック図鑑」齊藤勇監修, 宝島社 (2019)
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