1万時間の法則

セルフコントロール

1万時間の法則とは

1万時間の法則(10,000 Hour Rule)とは、特定のスキルを習得するためには、約10000時間の練習が必要だとする考え方のこと。

アメリカ人ジャーナリストのマルコム・グラッドウェルが、自身の著書「天才! 成功する人々の法則」で紹介し、一般的な理論として広まりました。彼は、成功した人々のバックグラウンドや環境を調査し、練習時間が彼らの成功に大きく寄与していることを示唆しています。

つまり、何かを達成しプロフェッショナルになるには、長期間の練習と専念が不可欠だと主張している考え方です。ただし、この法則は議論の余地があり、すべてのスキルや分野に適用できるわけではないとする意見もあります。

 

法則うさぎ
法則うさぎ

10000時間って何ヵ月間?

イトケン
イトケン

1日に3時間練習するとして、だいたい10年間

 

 

1万時間の法則の限界

何かの新たなスキルを身に付けるための練習には、「質」と「量」のバランスが重要ですが、1万時間の法則は「量」の部分のみを考慮した社会法則です。

そのため、もう1つの要素である「質」次第では、より短い時間で専門家の域に達することも可能です。また逆に、適切な指導や資源がない場合、1万時間での高度な技術習得は難しいかもしれません。

 

 

1万時間は1つの目安である

1万時間の法則は、スキル習得において時間と努力の価値を示す重要なコンセプトです。

あくまで「量」にフォーカスした考え方ですが、高度な技術習得に時間を必要とすること自体は決して間違っているわけではなく、何だって新しいスキルを習得するには、確かに時間という「量」を必要とします。

しかし、適切な「質」を伴う練習次第では、1万時間もの時間をかけずに習得できたり、1万時間を越えてもスキルを得られないということも考えられます。

1万時間の法則はあくまでガイドラインであり、個々の状況に合わせて適切に活用することが肝要です。成功には多くの要因が影響しますが、持続的な努力と情熱を持つことは、どの分野でも不可欠です。

「気がつけば、1万時間経過していた。」それくらい日々のスキル習得が習慣化されるのが一番望ましいことなのかもしれません。
(参考文献)
「天才! 成功する人々の法則」マルコム・グラッドウェル, 勝間和代訳 講談社(2009)https://amzn.to/48mp0YK
「超一流になるのは才能か努力か?」アンダース・エリクソン, ロバート プール 文藝春秋(2016)https://amzn.to/3NvQJy6

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