フット・イン・ザ・ドア法とは
フット・イン・ザ・ドア法(Foot in the door)とは、小さなお願いを相手に承諾してもらった後で、大きなお願いをする説得法のこと。
アメリカの心理学者ロバート・チャルディーニが自身の著書で提唱しました。
法則うさぎ
小さなお願いを通した勢いで、大きなお願いもOK貰えるとか?
イトケン
うーん・・どっちかと言うと、相手の心の一貫性を利用するテクニックなんだわ
小さなお願いをきっかけに、大きなお願いをする
フット・イン・ザ・ドア法は、相手が引き受けてくれそうな小さなことをお願いし、OKがもらえたら今度は大きなお願いをするという説得術です。
例えば、「あなたの家の玄関ドアに小さな“交通安全啓発シール”を貼ってくれませんか?」とお願いし、「それくらいなら構わないよ」とOK返事が貰えた世帯に、1ヶ月後、今度は「あなたの家の庭に大きな交通安全看板を立ててくれませんか?」とお願いすると言ったテクニックです。
最初から大きな看板をお願いする場合よりも、はじめに小さなシールの承諾を貰う場合のほうが、看板設置の承諾率が上がります。
フット・イン・ザ・ドア法のカラクリ
これには人間の持つ「一貫性の原理」が関与しています。
人間の心は自分の考えや決めたことに一貫性を持ちたがる傾向にあります。
小さな交通安全シールを玄関に貼ったことで住民に「地域の交通安全に一役買っている」という意識が芽生えてしまい、その信念に一貫性を持たせようとして看板設置を承諾してしまうという心理です。
(参考文献)
ロバート・チャルディーニ「影響力の武器」誠信書房 (1991) https://amzn.to/473PFbZ
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