自己説得効果とは
自己説得効果(Self-persuasion effect)とは、自分で考えて答えを出すことで、より強く心に残る現象のこと。
そのため、一般的に誰かに答えを教わることよりも、自分で考えて答えを出すほうが納得しやすいとされています。
他人を教育したり物事を習得させるためのコーチング(Coaching)のアプローチによくある「どうすれば上手くいったと思う?」と言った問いは、相手に自分の頭で考えさせ、答えが心に強く残ることで、より教育の効果や成長を促すものです。
これには自分の頭で考え、答えを出す自己説得効果が大きく関与しています。
自分で考え、答えを出したほうが心に残る・・
グーグル先生に聞いてしまうよりね♪
ポジティブに捉えられないなら、相手に聞く!
他人からイヤミを言われた時、私たちはつい「あの人はなんであんな酷いことを言ったのだろう」と考えてしまいます。
それに対し「私の事が嫌いだからだ」「私の事を下に見ているからだ」と言った答えを導き出してしまうと、その自分で考え出した答えが強く心に残ってしまい結果的に相手に苦手意識を持ってしまいます。これも自己説得効果のせいと言えます。
よって、他人にイヤミや変なことを言われたときは、あれこれ自分の頭の中で考えてネガティブな答えを導き出すよりも、以下の2つの行動が望ましいと思われます。
心に強く残って欲しいことを顧客に語らせる
ある業界では、優秀な営業マンは売りたい商品のいいところをお客さんに語らせると言われています。
買おうかどうか迷っているお客さんと会話する中で、
この商品について何かご存知ですか?
どのようなところが気に入ってますか?
と語りかけることで、お客さんに商品のいいところをあえて語らせ、自己説得効果が発動することを狙っているわけです。
商品のいいところや気に入っているところを、自ら考えて語ったお客さんの心の中にそのことが強く残り、また自ら語ったことを否定することに抵抗を感じるため、お客さんの購入に繋がるというテクニックです。まさに自己説得ですね。
コメント