セルフ・ハンディキャッピングとは
セルフ・ハンディキャッピング(Self-handicapping)とは、自分の心を守るためにあらかじめ失敗の言い訳をしておく行動のこと。
人間は、自分自身を大切にする気持ちである「自尊心」や「プライド」が傷つくことを嫌います。
そこで、あらかじめ失敗の言い訳を作っておくことで心が傷つくのを防いでいるのです。
アメリカの社会心理学者で、プリンストン大学教授のエドワード・ジョーンズが提唱しました。
法則うさぎ
謙遜・・とは違うよね・・?
イトケン
なんかムカつくところが謙遜と違うかも・・
主張的セルフ・ハンディキャッピング
テスト直前に「私、ぜんぜん勉強してないよ〜」と、聞いてもいないことを周囲にベラベラ話し出す人がいます。
このようにあらかじめ周囲に言い訳をしておくことを主張的セルフ・ハンディキャッピングと言います。
もし本当にテストの結果が悪くても「だって勉強しなかったからなー」と成績が悪くとも自尊心やプライドは守られるというわけです。
獲得的セルフ・ハンディキャッピング
一方、自分自身に言い訳をすることを獲得的セルフ・ハンディキャッピングと言います。
例えば、テスト前日に勉強もせずマンガを読んだりテレビを観たりする行動を指します。
こちらの場合もテストの結果が悪かった場合に「だってマンガ読んじゃったもんなー」と自分の自尊心やプライドが傷つくのを防いでいるわけです。
自分の心を穏やかに保つための本能
これらの行動は、受け入れがたい状況から自分の心を穏やかに保つための本能であり、無意識に発動する心の仕組み「防衛機制」の1つであると言われています。
自尊心やプライドが傷つくと、一気に精神状態が不安定になり、心が崩壊してしまうことがあります
そうならないために無意識のうちに心のショックを和らげるべくあらかじめ言い訳を作ってしまうものです。
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