スノッブ効果

マーケティング

スノッブ効果とは

スノッブ効果(Snob effect)とは、他者の消費が増加していくほど、購買者個人の需要は減少するという効果のこと。簡単に言うと「特別感」や「希少性」があるものほど、人々が興味を持ってしまう現象のことです。

みんなが持っているものには希少価値がないため、みんなと同じ商品を持ちたくない、あるいは、みんなとは違う商品を所有することで希少性への欲求を満たしたいという心理が働いています。

例えば、高級ブランドの服や限定版の商品がそれに当たります。これらのアイテムは、他の人とは違う、ちょっと特別なものだと感じられるわけです。

1972年にアメリカの理論経済学者ハーヴェイ・ライベンシュタインが提唱しました。

 

法則うさぎ
法則うさぎ

みんなと同じユニクロの服なんて・・・

イトケン
イトケン

(ユニクロ大好きなくせに・・)

 

 

スノッブ効果が発動する条件

真逆の意味を成すもので「バンドワゴン効果」というものがあります。これは、みんなが欲しがる人気の商品はますます人気になるといった現象です。

しかし、スノッブ効果はみんなに人気のものは敬遠されてしまうという現象です。

人気のものは、ますます人気になるのか。それとも敬遠されるのか。

実はスノッブ効果が起きる条件には2つあり、この条件を満たす場合にスノッブ効果が発動すると言われています。

希少性や独占性
他の人が手に入れにくいものであること。例えば、数量限定の商品や一部の人しか知らないようなアーティストのコンサートがそれに当たります。

社会的な象徴性
その商品やサービスが高いステータスや特別な地位を示すものであること。例えば、ある大手企業の限定商品は、その企業との独占的なつながりを感じさせ、特別感を演出します。

例えばファッションやアクセサリー、またはイベントやパーティーのチケットなどが挙げられます。

友達と差をつけたい、特別な感覚を味わいたいと思うと、ついつい限定商品や特別なイベントに目が行ってしまうことがあります。

 

 

みんなと同じ服は嫌?

スノッブ効果は、特別感や希少性があるものほど、人々の興味を引く現象です。私たちが日常的に買い物やイベントなどで感じることがあるかもしれません。

ただし、大切なのは自分が本当に欲しいものや楽しみたいことを見極めて、他人との差別化だけに捉われないこと。自分らしい選択を大切にすることの重要性を考えさせられます。

(参考文献)
中村和正「買わせるの心理学」エムディエヌコーポレーション (2018) https://amzn.to/3uYPH7r

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