ヒックの法則

UI/UX

ヒックの法則とは

ヒックの法則(Hick’s law, Hick-Hyman’s law)とは、心理学者ウィリアム・ヒックによって提唱された理論で、選択肢の数が増えると、その中から一つを選ぶのに必要な時間が長くなるという原則のこと。

具体的には、選択肢が倍になると、決定にかかる時間も対数関数的に増加します。

この法則は、ユーザーが情報を処理し決定を下すプロセスを理解する上で重要です。

 

法則うさぎ
法則うさぎ

選択肢が多いと迷うもんね。

イトケン
イトケン

おっと、新幹線きっぷ販売機の悪口はそこまでだ!

 

 

ヒックの法則の具体例

レストランのメニュー
レストランでのメニュー選びを考えてみましょう。メニュー項目が少なければ迅速に決定できますが、選択肢が多すぎると、何を食べるか決めるのにかなりの時間がかかります。メニューがシンプルであればあるほど、顧客は満足度が高い選択を迅速に行うことができます。

WEBサイトの誘導
ウェブサイトのデザインにおいて、ナビゲーションメニューに多くの項目を盛り込むと、ユーザーは目的のページを見つけるのに苦労します。限られた選択肢を提供することで、ユーザーの決定プロセスを支援し、より良いユーザーエクスペリエンスを提供することができます。

商品の選択
オンラインショッピングを例にとると、同じ種類の商品が過剰に多い場合、消費者は「選択の麻痺」を感じることがあります。選択肢を絞り込むことで、消費者は自分のニーズに最も合った商品を簡単に見つけることができます。

 

 

より良いUI/UXのためにできること

飲食店の注文や、公共交通機関の切符販売機、そして私たちが手にするスマホも。世の中には様々なタッチパネルが見られ、私たちは日々操作をしています。

しかし、「なんだか分かりにくい」「直感的に操作できない」など、操作性に問題を感じることも少なくありません。

その多くが、ヒックの法則にある「選択肢が多いと選ぶのに時間がかかってしまう」ということが原因になっています。

選択肢を充実させたせいで、操作性に問題が発生しているというわけです。

より良いUI/UXのために、以下の点を考慮したデザインが必要とされます。

カテゴリ分け
情報や選択肢をカテゴリに分けることで、ユーザーは必要な情報をより速く見つけることができます。

デフォルトの選択
特に選択に自信がないユーザーのために、デフォルトの選択肢を提供することで、決定プロセスを簡素化します。

情報のフィルタリング
ユーザーが自分のニーズに合わせて情報を絞り込めるようにすることで、選択肢の過負荷を減らすことができ

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