循環論法

ファシリテーション

循環論法とは

循環論法(circular reasoning)とは、論理的な議論の中で、結論を証明するためにその結論自体を前提としてしまうことを指します。

つまり、問題の結論を既に受け入れることを前提にしているため、実際には何の証明にもなっていないのです。

循環論法の例:1
「喫煙は健康に悪いです。なぜなら、喫煙が健康に悪いからです。」
この主張では、喫煙が健康に悪いという結論が、その理由としても使われているため、何の証拠や新たな情報も提供されていません。

循環論法の例:2
「この政治家は信頼できる人物です。なぜなら彼は決して嘘をつかないからです。」
この例では、政治家が信頼できるという結論を、彼が嘘をつかないという主張(結論そのもの)を前提にしていますが、その前提自体が証明されていないため、循環論法になっています。

循環論法の例:3
「この科学的法則は正確です。なぜなら、この法則が正しいと記されている教科書がそれを証明しているからです。」
法則が正しいという証拠として、その法則を説明している教科書の記述が使われています。しかし、教科書の記述がその法則の正しさを前提としているため、外部からの独立した証拠がなく、循環論法となります。

 

法則うさぎ
法則うさぎ

え!なんか無意識に使ってそうだよ!

イトケン
イトケン

相手の言い回しに注意するだけじゃなく、自分も気を付けたいね♪

 

 

循環論法を避けるために

循環論法を避けるためには、論理的な議論を組み立てる際に、結論となるべき主張を前提として使わないように注意することが重要です。

また、自分の主張を支持するために、外部の信頼できるソースや独立した証拠を引用することが有効です。

循環論法は、論理的な議論の中で非常によく見られる誤りの一つですが、このような論法に頼ることなく、効果的に意見や主張を伝える技術を身につけることができます。論理的思考を鍛えることで、より説得力のある議論が可能になります。

この記事が皆さんの議論の質を向上させる助けになれば幸いです。循環論法に気をつけながら、より明確で効果的なコミュニケーションを心がけましょう!

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