ヒックの法則

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ヒックの法則とは

ヒックの法則(Hick’s law/Hick-Hyman’s law)とは、人が選択肢の中から何かを選ぶとき、選択肢の数が増えるほど、決断にかかる時間も長くなるという心理法則です。

この法則は、1950年代に心理学者のウィリアム・エドモンド・ヒックと、レイ・ハイマンによって実験的に示されました。

彼らは、選択肢の数と反応時間の関係を調べ、「選択肢が増えるほど、情報処理の負荷が高まり、判断が遅くなる」ことを明らかにしました。

ヒックの法則は、Webデザイン、アプリ設計、マーケティング、接客、教育など、「人に選ばせる場面」があるあらゆる分野で役立つ考え方です。

 

 

ヒックの法則を活かした選択肢の設計

ヒックの法則を実践で使うポイントは、とてもシンプルです。
「選択肢を減らす」「迷わせない」ことが基本になります。

たとえば、飲食店のメニューが何十種類も並んでいると、なかなか決められませんよね。
一方で、「本日のおすすめ3品」と絞られていると、選ぶのがぐっと楽になります。
これは、脳が処理しなければならない情報量が減るからです。

Webサイトでも同じです。
トップページにボタンやリンクが多すぎると、「どこを押せばいいのか分からない」状態になり、離脱につながります。

そこで、一番してほしい行動を1つだけ目立たせることで、ユーザーの行動はスムーズになります。

また、選択肢を完全に減らせない場合は、グループ分けが有効です。

「初心者向け」「人気」「こだわり派向け」など、カテゴリーを作ることで、判断の負担を軽くできます。

 

 

ヒックの法則を使うメリット

ヒックの法則を意識すると、最大のメリットは人を迷わせず、行動を後押しできることです。

選択肢が多いほど自由度は高まりますが、同時に「決められないストレス」も増えてしまいます。

その結果・・・

あとで決めよう

今回はやめておこう

と、行動そのものを先延ばしにしてしまうことも少なくありません。

ヒックの法則を活かして選択肢を整理すると、相手は「自分で決めた」という満足感を持ちながら、スムーズに動けるようになります。

これは、ビジネスの場面だけでなく、日常生活にも当てはまります。

たとえば、服選びに迷いやすい人は、「仕事用はこの3パターン」と決めてしまうだけで、朝のストレスが大きく減ります。

ヒックの法則は、人をコントロールするための技術ではなく、人の脳の負担を減らし、やさしい選択環境をつくるための考え方なのです。

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