ノミナル・グループ技法とは
ノミナル・グループ技法(Nominal Group Technique:NGT)とは、発言力や立場の差に左右されず、参加者全員の意見を公平に集め、整理し、優先順位まで決めるための話し合い手法です。
この手法は1970年代に、アンドリュー・ヴァン・デ・ヴェンらによって体系化されました。
会議になると一部の人だけが話し、他の人は́が黙ってしまう――そうした問題を解決するために生まれた方法です。
「ノミナル(名目上の)」という言葉が示す通り、最初は集団でありながら、実質的には個人で考える点が大きな特徴です。
ブレインストーミングと似ているように見えますが、ノミナル・グループ技法は意見収集から意思決定までを一貫して行う点で、より構造化された手法と言えます。
ノミナル・グループ技法の具体的な進め方

ノミナル・グループ技法は、基本的に次の流れで進みます。
このように、ノミナル・グループ技法は
個人 → 集団 → 個人 → 集団
というリズムで進む、非常に設計された手法です。
ノミナル・グループ技法のメリット
ノミナル・グループ技法の最大のメリットは、声の大きさではなく、意見そのものが評価される点にあります。内向的な人や立場の弱い人の考えも、確実に場に出てきます。
また、最初に沈黙の時間を設けることで、「空気を読む」「上司の意見に合わせる」といった同調圧力が大幅に弱まります。
さらに、意見を出すだけで終わらず、優先順位まで決められるため、「話し合ったけれど何も決まらなかった」という会議を防げます。
ノミナル・グループ技法は、創造性を爆発させる手法ではありません。
その代わりに、公平さ・納得感・実行しやすさに強みがあります。
意見が偏りやすい会議や、重要な意思決定が求められる場面ほど、この手法は静かに、しかし確実に力を発揮します。
(参考文献)
A Guide to the Project Management Body of Knowledge, Project Management Institute



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