ニーバーの祈り

教訓

ニーバーの祈りとは

ニーバーの祈り(Serenity Prayer)とは、人間の賢明さと謙虚さに焦点を当てた祈りのこと。

アメリカの神学者であるラインホルド・ニーバーが説いたものとされており、私たちが日常生活で直面するさまざまな困難な状況に立ち向かうための重要な教訓が詰まっています。

その祈りがこちら。

神よ、
変えられないものを受け入れる力を与えたまえ。
変えるべきものを変える勇気を与えたまえ。
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えたまえ。

ラインホルド・ニーバー Reinhold Niebuhr

 

法則うさぎ
法則うさぎ

「雨降りやがって!ちくしょー!」って怒ってた人、知ってるよー♪

イトケン
イトケン

ギクゥ!!!(洗濯したかったんだもん・・)

 

 

何ができるか、何ができないか。

ニーバーの祈りは、日常生活を送る上で大切な考え方で、私たちは何かを変えることができる場面もあれば、変えることが難しい場面もあります。

例えば、試験勉強でできる限りの努力をすることは変えることのできることですが、天候を変えることはできません。だから、できることに焦点を当てることが大切とした考え方です。

普段、私たちはコントロールできないことにやたら不安を感じ、悩み、怒り、心を痛めてしまう傾向があります。これは、危険を察知したり損失を回避するといった人間の本能的なものなのですが、自分ではどうすることもできない「変えられない」ことに心が振り回されるのは、あまり望ましい状態ではありません。

また反対に、自らの意志や努力で変えることができることに対し、なんらかの理由をつけて行動を起こさないことがあります。変化を恐れたり都合の悪い情報を無視したりして、一歩踏み出すべき時に行動できないのもまた人間の特性です。

ニーバーの祈りは「何ができるか・何ができないか」の見極めに賢明な判断力を必要とし、そして「できないこと」を受け入れるためには謙虚さが必要とすることを示した考え方です。

 

 

日常生活への応用

ニーバーの祈りは、日常生活で多くの価値を提供します。これを実践することで、次のような点が得られます。

問題解決
賢明な判断を持つことで、問題解決のスキルが向上します。何が変えられるかを理解し、行動に移すことで、成功への道が開けるでしょう。

ストレス軽減
謙虚さを持つことで、過度なストレスや不安から解放されます。変えられないことに対して心の平穏を保つことができます。

人間関係の向上
謙虚さは他人との関係を強化し、対立や誤解を減らすのに役立ちます。他人の意見や価値観を尊重することで、より良い関係を築けます。

 

ニーバーの祈りは、賢明な判断と謙虚さを祈る美しい言葉です。

この祈りを日常生活に取り入れ、賢明な行動と他人や状況を受け入れる柔軟性を養いましょう。
これにより、幸福な人生への一歩を踏み出すことができるはずです。

(参考文献)
エリザベス・シフトン「平静の祈り」 穐田信子訳, 新教出版社(2020)https://amzn.to/3RtQgh4

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