ご飯論法とは
ご飯論法(ごはんろんぽう)とは、質問の意図を避けて、答えにならない答弁をする話術のこと。質問に対する答えを巧みにかわし、論点をずらす詭弁の一種です。特に、質問の意図を曖昧にすることで、真実を隠すことを目的としています。
この手法は政治家やビジネスマンの間で頻繁に使用されますが、一般の議論や日常会話でも見られることがあります。
【ご飯論法の例】
質問者:「あなたは朝ご飯を食べましたか?」
答弁者:「私はパンを食べました。」
この場合、質問者は「朝ご飯を食べたかどうか」を尋ねていますが、答弁者は「パンを食べた」と答えています。
一見すると答えになっているようですが、実際には質問の意図を避けています。
質問者が知りたいのは、朝食として何かを食べたかどうかですが、答弁者は「パン」が朝食であるかどうかを明確にしていません。
金品なんて受け取っていません!
あ・・見返りの接待を受けてるパターンだ・・
まだまだあるよ!ご飯論法の例
以下の会話例では、質問に対して直接的な答えを避け、関連性こそあれど質問の意図から外れた答えをすることで、真実を曖昧にしています。
これがご飯論法の典型的なパターンです。
記者 :「この法案に賛成しましたか?」
政治家:「私は国民のために最善の選択をしました。」
上司:「今月の売上目標は達成しましたか?」
部下:「私たちは一生懸命努力しました。」
先生:「宿題を提出しましたか?」
生徒:「昨晩、遅くまで勉強していました。」
妻:「今日、ゴミを出してくれた?」
夫:「今日は部屋を掃除したよ。」
患者:「この薬を飲むと副作用がありますか?」
医者:「この薬は多くの患者に効果があります。」
ご飯論法の問題点
ご飯論法が問題となる理由は、以下の通りです。
ご飯論法を見破る方法
ご飯論法を見破るためには、まず具体的な答えを求めることが重要です。
質問に対して「はい」か「いいえ」で答えられるような形にすることで、答弁者が曖昧な答えを避けることができます。
また、曖昧な答えが返ってきた場合には、再度同じ質問を繰り返し、より明確な答えを引き出すように努めることが必要です。
さらに、答弁者の答えが質問の文脈に沿っているかを確認し、文脈から外れた答えが出てきた場合には、ご飯論法の可能性が高いと見なすことができます。
これらのポイントに注意することで、ご飯論法を効果的に見破ることができるでしょう。
ご飯論法は、質問に対して答えを巧みにかわすことで、論点をずらし、真実を隠す詭弁の一種です。
この手法は、政治家やビジネスマンだけでなく、私たちの日常生活でも見られることがあります。
ご飯論法を見破るためには、具体的な答えを求め、再質問し、文脈を確認することが重要です。
これらのポイントに注意することで、公正な議論を促進し、真実を明らかにする手助けとなるでしょう。
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