シャーデンフロイデとは
シャーデンフロイデ(Schadenfreude)とは、ドイツ語で「不幸から感じる快楽」という意味です。つまり、他人が不運や苦難に見舞われる様子を見て、喜びや満足感を感じる心理現象のことを指します。
これは一見すると矛盾しているようにも思えますが、実は人間の複雑な心の働きの一環なのです。
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シャーデンフロイデの心理的背景
シャーデンフロイデの背後には、人間の感情や社会的な比較が影響しています。
我々は常に他人と自分自身を比較し、その結果によって自己評価を行っています。他人が失敗や困難に直面すると、私たちはその状況を通じて自分自身の成功や幸福を再評価し、満足感を得ることがあります。
有名人の失敗はメシウマ
シャーデンフロイデの例としては、有名人の失敗や噂の逸話が挙げられます。
有名人の過ちを知ることで、自分自身の普通さや正当性を感じる人がいます。また、競争心が強い人々は、ライバルの失敗を知って喜ぶことで、自分の地位や成功を再確認することがあります。
週刊誌に浮気や不祥事を記事にされてしまう有名人がより高みに位置する人であればあるほどシャーデンフロイデによる快感が大きくなります。
そのため、紅白初出場する歌手や、初めてレギュラー番組をゲットした芸人、初めてキャスターに就任したホラッチョ川上など。週刊誌は、彼らが高みに到達したタイミングを狙って報道します。
人間って面倒くさい
シャーデンフロイデは、他人の不運から生じる快楽を指す心理現象です。
これは人間の複雑な感情や社会的比較の影響を受けており、我々が自己評価を行う一環として捉えられます。この不思議な感情の背後にある心理的メカニズムを理解することで、人間の心の複雑さに迫ることができるでしょう。
(参考文献)
「芸能人の謝罪会見見るとスッキリ、なぜ? カギは「シャーデンフロイデ」にある」朝日新聞GLOBE+ 朝日新聞社(2020)
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