タイムマシン経営

リスクマネジメント

タイムマシン経営とは

タイムマシン経営(Time machine management)とは、外国で成功した事業モデル・サービスを自国に持ち込み、いち早く展開する経営手法のこと。

まるでタイムマシンの乗って未来からやってきたようにビジネスを成功に導く手法で、ソフトバンクグループの孫正義会長が命名しました。

タイムマシン思考法とも言われ、経営に限らず物事を有利に進める考え方として有名です。

 

法則うさぎ
法則うさぎ

外国のビジネスモデルを持ってくることが、なぜタイムマシン?

イトケン
イトケン

各国、トレンドの時間軸がズレてるので、先行している国で起きていることは、後発の国でも起きるんじゃないかーって考え方。その時間のズレがタイムマシン。

 

 

タイムマシン経営のメリット

歴史的、文化的理由等でたまたままだ順番が廻ってきていないだけで、経済や社会の発展はどの国でも同じパターンで進むはず。だったら他国で流行ったものは日本でもヒットするはず。

そんな考えを根底に持つタイムマシン経営。要するに、いち早く他国のものをマネして、日本で展開する経営手法です。

確かに、海外では日本にまだない画期的なサービスや商品に出会うことがあります。言葉悪く言ってしまえば、そういった良いものを「パクり」、日本で展開する戦略のことです。

 

 

未来を見てきたかのように

このタイムマシン経営の優れていることは、発生するであろう問題まで あたかもタイムマシンで未来を見てきたかのように予見できることです。

先行する国では、そのサービスを展開する上でどんな問題が起きたのか。
どんな壁があって、それをどうやって乗り越えてきたのか。

海外のサービスをマネて時差的に利益を得るだけでなく、先行する海外企業が諸問題にどう対処したのか、そのやり方すらマネしてしまおうという手法です。

 

   

逆タイムマシン経営

しかし、インターネットやSNSの普及により、誰でも簡単に世界中の情報にアクセスできるようになったため情報格差が小さくなり、海外と日本の商品のヒットに時差はあまり感じられなくなりました。

そのせいか、タイムマシン経営は現在ではあまりうま味のない考え方に成り下がってしまったという声も聞かれます。

そんななか、一橋大学大学院経営管理研究科の楠木建教授は「逆タイムマシン経営論」を提唱。今までの「未来を見てきたかのような」タイムマシン経営に対して、これからは「過去の」雑誌や新聞に触れることで新しい発見があると述べています。

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