三点見積りとは
三点見積り(Three-point estimate)とは、楽観値、悲観値、最可能値から計画の所要時間や予算を見積る手法のこと。2つの計算式があります。
三点見積り三角分布(Triangular distribution)
(楽観値+悲観値+最可能値)÷3
楽観値、悲観値、そして最もありそうな最可能値を足したものを3で割って見積りを算出する
三点見積り三角分布は、シンプルな計算式ですが、楽観値と悲観値が極端に大きかったり小さかったりすると精度が落ちるとされています。
三点見積りベータ分布(Beta distribution)
(楽観値+悲観値+最可能値×4)÷6
楽観値、悲観値、重みを付けた最可能値を足したものを6で割って見積りを算出する
三点見積りベータ分布は、もっともあり得そうな値に重みを付けて算出します。推定値を正規分布の形状に沿わせることにより、推定値の精度を高めています。よって、ほとんどのケースで三角分布よりも正確な見積りが期待できます。
法則うさぎ
じゃあ僕は、正確な見積りが出せる三点見積りベータ分布がいい!
イトケン
PMP試験を受ける人は念のため三角分布も覚えておくといいよ。
三点見積りは、プロジェクト予算をよりリアルなものにするための有力なツールです。
不確実性を考慮し、リスクに備え、プロジェクトの成功に向けた堅実な予算を策定するのに役立ちます。プロジェクトマネージャーやビジネスオーナーにとって、三点見積りは重要なスキルとなります。
(参考文献)
A Guide to the Project Management Body of Knowledge, Project Management Institute
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