KPT法

ファシリテーション

KPT法とは

KPT法(Keep-Problem-Try)とは、計画や行動を振り返る時に、「継続」「改善点」「挑戦」の3つの視点で整理するフレームワークのこと。

物事を振り返る時、どうしても反省点がフォーカスされがちですが、よりポジティブに物事を捉えることにより前向きに今後のアクションを考えることできるというもの。

コンピューター科学者でアジャイルマニフェストの1人、アリスター・コーバーン氏が提唱した「The keep – try Reflection」が元になっています。

ちなみに、「KPT」は “ケプト”と読みます。

 

法則うさぎ
法則うさぎ

そうそう!振り返りって言うと反省会になりがちなんだよね!

イトケン
イトケン

反省じゃなく、よりポジティブに振り返ることができる。それがKPTのいいところ。

 

 

KPT法の3つの要素

KPTは、3つ要素のフィールドにどんどん書き込んでいくことで物事を整理し、今後のアクションを導き出します。起きたことや数字など結果のことを書くのではなく、プロセスや行動を書くことで良い分析ができます。

また、個人の持っている考えをチーム全体の課題へ変換するために、例えば会議のような場でチームメンバー各々が自分の書いたKPTを発表していくような流れが望ましいと言われています。

では3つの要素を見ていきましょう。

「Keep」(継続すること)
物事を振り返る時に、良かったことや成功したことを「Keep」として書き加えます。「規則正しい生活ができた」よりも「毎日23時に寝て朝6時に目覚める生活ができた」という風に具体的に記述することを心がけましょう。また、組織の施策の振り返りの場であっても、個人的なことを書いても構いません。

「Problem」(改善すること)
今後、改善したいことや、今後は止めたほうがいいことを書き加えます。この時、問題の原因に触れることは構いませんが、誰かの責任を追及するような書き方は避けたほうがよいでしょう。

「Try」(挑戦すること)
「Keep」をより強化するような挑戦、そして「Problem」を改善するような新たな挑戦を書き加えます。具体的な行動を書くことで、今後何をすべきなのかを明らかにします。

そして、この「Try」ができたかどうか、やってみてどうだったかを次回のKPTで分析します。つまりPDCAサイクルのように、ぐるぐる継続して回していくことで良い行動が強化されていきます。

(参考文献)
ビジネスフレームワーク300 本園明史(著)

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