フィッシュボーン・ダイアグラム

フレームワーク

フィッシュボーン・ダイアグラムとは

フィッシュボーン・ダイアグラム(特性要因図、石川ダイアグラム、Fishbone diagrams)とは、1953年に東京大学の石川馨教授によって考案された原因分析ツールです。

魚の骨のような形状をしており、問題の根本原因を特定するためにさまざまな要因を整理することができるものです。

 

法則うさぎ
法則うさぎ

意外と物事って単純じゃないんだよね。

イトケン
イトケン

様々な要因が重なり合って問題や課題は発生するのだ。

 

 

フィッシュボーン・ダイアグラムを書いてみた。

「なかなかダイエットができない!」という個人的な課題や、「メールの誤送信が多発してしまう!」というビジネス上の問題。

このような課題や問題に対し、「食べなきゃいいじゃん」とか「メールを送るときは注意する」というように、私たちはついついパッと思いつく表面上の解決策で対処してしまい、問題の根本原因まで掘り下げることはありません。

フィッシュボーン・ダイアグラムでは、そのような問題の根本原因をあぶり出し、整理・分析をすることができます。

まず、問題を頭の部分に書き、背骨を引きます。問題を疑問形にするのがコツです。

考えられる大きな要因を大骨の先っぽに書きます。
この時、パッと思いつくものを書いても構いませんが、品質管理などの現場では「5M」(人、設備、材料、方法、検査)を大骨に書き込む要因にすることが多くみられます。

 

では、5Mで今回の「なぜメール誤送信が無くならないか」を考えると、こうなります。

次に、大骨の要因を生み出す要素を小骨として書き加えていきます。

 

もし、そこから更に細かく考察できるものは、どんどん書き足して完成です。
ここまで来ると、表面的な要因だけでなく様々な要素が複雑に絡み合って問題が発生していることが見えてきます。

 

 

フィッシュボーン・ダイアグラムのメリット

フィッシュボーン・ダイアグラムには以下のメリットがあります。

視覚的な整理
問題の要因をダイアグラム上で整理することで、チーム全体が問題の全体像を把握しやすくなります。

協力とコミュニケーション
チームが共同作業することで、異なる視点からの意見が集まり、コミュニケーションが促進されます。

効果的な原因分析
問題の根本原因を特定しやすくなり、その後の解決策の検討がスムーズに進みます。

 

 

問題の全体像を把握し、解決策を見つける

フィッシュボーン・ダイアグラムは問題解決の強力な手段であり、効果的な原因分析を可能にします

課題や問題に取り組む際には、このツールを積極的に活用し、チーム全体での協力とコミュニケーションを大切にしましょう。

(参考文献)
駒井伸俊「考えがまとまる!フィッシュボーン実戦ノート術」アスコム(2010)https://amzn.to/4ahRMfb

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