類推見積り

時間管理

類推見積りとは

類推見積り(Analogous estimating)とは、物事の所要時間や金額を割り出すときに、過去に行われた同じような物事を参考にして算出する見積り方法のこと。

簡単な例えで説明すると以下のようになります。

・「バーベキューの準備にどれくらいの時間がかかるんだろう?」
・「こないだのホームパーティーみたいに、1時間ぐらいじゃね?」

つまりバーベキューの準備時間は1時間である!

という見積り方法のこと。

 

法則うさぎ
法則うさぎ

ずいぶん、ざっくりとしてるんだね。

イトケン
イトケン

そこが類推見積りの良いところであり、悪いところなんだ。

 

 

類推見積りのメリット・デメリット

類推見積りは、時間や予算を詳細に計算するのではなく、類似する過去の計画や類似のタスクから得られる情報を用いて予算を見積もる手法です。

・「あの時は1万円くらいだったから、今回もそれくらいだろう」
・「似たようなプロジェクトは2年かかったので、今回もそれくらいかな」

これは、詳細な情報が得られない場合や急いで予算を策定する必要がある場合に有用です。

類推見積りのメリット
・パッとひらめきで見積りできる
・詳細データが不要

 

一方、似たような過去の計画から見積りを算出するため、そういった類似の計画がない場合には見積りを出すことができません。
また、とても大雑把な見積りなので、パッと結論を出せるのはいいんですが、その精度は決して高くないのも特徴です。ただし、バーベキューの達人など、その道の専門家が見積もる場合は類推見積りでも十分な精度が保つことができると言われています。

類推見積りのデメリット
・似たような計画がない場合は見積りできない。
・見積り精度が低い。(専門家がいる場合を除く)

 

 

スピーディーな一時見積りとしての類推見積り

類推見積りは、プロジェクト計画や予算を立案するための強力なツールです。

特に詳細な情報が不足している場合や時間が限られている場合に有用です。

しかし、正確性には限界があるため、より詳細な見積もりが必要な場合は後で調整することを考慮しましょう。

(参考文献)
A Guide to the Project Management Body of Knowledge, Project Management Institute

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