クレッチマーの性格類型論とは
クレッチマーの性格類型論(Kretschmer’s Personality Types)とは、人間の体型によって性格に傾向があるとした理論のこと。
ドイツの精神科医エルンスト・クレッチマーは、多くの患者を診療した経験から「躁うつ病の患者には太っている人が多い」と考え、調査を重ねた結果この理論を提唱しました。
肥満型
明るく社交的でおおらかな性格。他人に親切だが性格に浮き沈みがある。
やせ型
控え目でもの静か。社交性は低いが、自分の世界に没頭しやすい。
筋肉質型
几帳面でまじめ。忍耐強いところもあるが、柔軟な考えが苦手。
ただし、クレッチマーの性格類型論は科学的な根拠に乏しく、現代の心理学や精神医学ではほとんど使用されていません。個人の性格形成には多くの要因が影響するため、体型だけで性格を特定するのは単純化され過ぎているとされています。
法則うさぎ
でも・・太ってる人はおおらかなイメージがあるけどな。
イトケン
それって先入観じゃね?
先入観のせいでそう見える
体が大きい人に対し、「おおらかな人」であるとの先入観を持つことで、相手の「おおらかな一面」がやたらと目を惹くことで本当にそういう性格に感じてしまうことがあります。
もちろん性格は一人一人異なるものです。先入観に惑わされず、相手がどんな人か客観的にみるようにしましょう。
(参考文献)
志村宗生「性格と精神疾患」金剛出版(2015)https://amzn.to/3GM6mOg
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