中心特性とは
中心特性(Central trait)とは、印象形成の中心的な役割をする言葉のこと。
例として、新しい担任教師のことを説明する以下の2つの文章を見てみましょう。
新しい先生は
・まじめで、
・実行力があり、
・論理的に考え、
・温かくて、
・カラオケが上手です。
新しい先生は
・まじめで、
・実行力があり、
・論理的に考え、
・冷たくて、
・カラオケが上手です。
「温かい」「冷たい」のところだけに違いがある文章ですが、この2つの文章から読み取ることのできる先生の印象は大きく異なります。
アメリカの社会心理学者ソロモン・アッシュは、「温かい」「冷たい」のように印象を左右してしまう言葉のことを「中心語」と呼び、その他の言葉「周辺語」の持つ印象をも変えてしまう現象を中心特性効果と呼びました。
法則うさぎ
「温かい」「冷たい」という言葉が、他の言葉のニュアンスにも影響を与えてる!
イトケン
カラオケを冷たく歌うんだ・・楽しくなさそう・・
温かいという言葉の魔力
印象に影響を与える中心語となり得るキーワードには個人差があります。また、どのようなキーワードと併用されるかも重要な要素であるため、一概にこれ!とは言い切れないものです。
しかし、「温かい」「冷たい」というキーワードに関しては多くの場面で中心語となり得ることが多いと言われています。
ならば自己アピールなどで、温かい人柄であることを周囲にアピールできれば、中心特性効果が発動して全体的に好印象になる可能性があるということです。
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