リスク対応計画

リスクマネジメント

リスク対応計画とは

リスク対応計画(Plan Risk Responses)とは、計画事に想定されるリスクに対する対応方針を決めることです。
一般的に「リスクの洗い出し」と「リスク分析」の2つの作業のあとに、実施されるものとされています。

 

法則うさぎ
法則うさぎ

どういうリスクがあって、どれくらい影響があるのか。そこを調べ終えた後に対応策を決めるんだね。

イトケン
イトケン

そうそう。こーゆーものには順番があるもんだ。

 

 

そもそもリスクってなんだ?

リスクと聞くと、「前ぶれなく訪れる悪い出来事」というイメージもありますが、それだけではありません。中には、「突然訪れたすごく嬉しいこと」のような良いリスクもあります。

つまり、計画にないけど訪れるかもしれない出来事を全部リスクと呼びます。

そして、そんなリスクの対応方針にはパターンがあります。
このパターンに当てはめていくのがリスク対応計画です。

 

悪いリスクに関する対応方針

「回避」
脅威を完全に取り除くリスク対策のこと
例:「治安が悪いので、海外出張をリモート会議ですます」

「転嫁」
脅威による影響を第三者に移転するリスク対策のこと
例:「怪我をするリスクに備えて、保険会社と契約する」

「軽減」
リスクの発生確率や影響を軽減するリスク対策のこと
例:「空き巣に入られないように、賃貸物件は2階以上の部屋に絞る」

「受容」
あえて何も対応しないリスク対策のこと
発生度や影響度が低いリスクには、そもそも何もしないという選択肢があります。
例:「対策を打つほうがコストがかかるので何もしない」

そして、良いリスクに関する対応方針がこちら

良いリスク(チャンス)に関する対応方針

「共有」
想定したチャンスを活かせる第三者と提携する戦略のこと
例:「合コンを盛り上げるために男友達のイケメンを一緒に誘う」

「強化」
想定したチャンスが発生する可能性を高めたり、いい影響を最大限増加させる戦略のこと
例:「お年玉もらうために親戚めぐりをする」

「活用」
想定したチャンスが必ず発生するよう不確実性を取り除く戦略のこと
1つ上の「強化」が発生確率を高めているだけなのに対し、「活用」は確実にそのチャンスが発生するように働きかけます。そのため、計画そのものを変更しなきゃいけない場合もあります。
例:「異国の彼氏をゲットするために海外で生活する」

 

 

実行可能なリスク対応計画にする

リスク対応計画は全てのステークホルダーに共有されるべきものです。

従業員、パートナー、顧客など、関係者が計画を知っていることで、危機時にスムーズに対応できます。また、彼らが確実にリスク対応を実行できるよう対応計画は分かりやすいものでなくてはいけません。

リスク対応計画はビジネスの安全を確保し、予測不能な状況に対処するための不可欠なツールです。

リスクの識別から対応策の実施、評価までを適切に行うことで、ビジネスの持続性と成長を守ることができます。

計画を策定し、実行することで、ビジネスがさらなる成功を収める手助けとなります。

(参考文献)
A Guide to the Project Management Body of Knowledge, Project Management Institute

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