クレショフ効果

認知

クレショフ効果とは

クレショフ効果(Kuleshov effect)とは、映像や画像などのビジュアル情報は、組み合わされた別のビジュアル情報の影響を受けるとした心理作用のこと。映画やビデオ制作において、観客の感情や認識を操作するテクニックと言われています。

クレショフ効果は、1922年にソ連の映画監督レフ・クレショフの実験によって示されました。

 

 

 

クレショフ効果の具体例

クレショフ効果の具体的な例を挙げてみましょう。

同じ俳優の無表情の顔の映像を、次に続く映像が異なる場面(例: レストランで食事、魅力的な異性との場面、哀しみに暮れる場面)と組み合わせると、観客は俳優の表情をその場面に合わせて解釈します。

これにより、俳優の感情が異なるように感じられるのです。

 

 

映像制作における重要性

クレショフ効果は映像制作において非常に重要です。

映画監督や編集者は映像の順序、カット、編集方法を工夫することで、観客の感情や物語の理解を操作することができます。

これにより、物語の深さやキャラクターの感情がより鮮明に伝えられ、観客の感情への共感が高まります。

(参考文献)
中村和正「[買わせる]の心理学 消費者の心を動かすデザインの技法61」エムディエヌコーポレーション(2018)https://amzn.to/3Rs2Ddx

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