ゲイン・ロス効果

他者/自己

ゲイン・ロス効果とは

ゲイン・ロス効果(Gain-loss effect)とは、評価や評判が途中で変化した場合、その相手に対する感情や魅力が高まるという心理学的な現象を指します。

・学校をサボりがちな不良が、街でお年寄りに親切に接していたり。
・仕事でミスをした落ちこぼれ社員が、自分のミスを挽回して成果を出したり。
・不愛想な女性が、急になれなれしくなったり。

過大解釈すると、「ギャップ萌え」とか「ツンデレ」と呼ばれるような心理とも言えます。

時に、もともと真面目だった学生より、もともとミスをしないような社員より、そしてもともと馴れ馴れしい女性よりも何故か高評価になってしまうという不思議な現象です。

1965年にアメリカの心理学者エリオット・アロンソンとダーウィン・リンダーが発表しました。

 

法則うさぎ
法則うさぎ

もともとミスをしない社員のほうが評価されるべきだと思うけど…

イトケン
イトケン

論理的にはその通り。でも感情では「ミスを挽回するなんてスゴい!」ってなっちゃう。

 

 

逆転の魔法のカラクリ

人間は「総量」よりも「変化」に敏感です。特にマイナスがプラスに変化するような逆転には強い関心を示します。
では、なぜ逆転が魅力的なのでしょうか?以下のポイントが理解を助けます。

不確実性の魅力
逆転が生じると、この人はホントはどんな人なんだろう?という不確実性が生まれます。人々はそれを解明しようとし、相手に対する関心が高まります。逆転によって、新たな情報や機会が生まれ、それに魅了されるのです。

自己説明的プロセス
途中で評価が逆転した場合、我々は「なぜ変化が起きたのか」相手の行動を理解しようと努力します。これにより、相手の変化に対するポジティブな理由を考え、その結果として対人魅力を高く評価する傾向があります。

関係の深化
ゲイン・ロス効果は、よりより関係性を保つことに役立つことがあります。逆転が新たな視点やチャンスを提供し、相手との接触やコミュニケーションを増加させる傾向があります。これが、友情や恋愛関係の成長につながることがあります。

 

このように、逆転が生じた場合、新たな可能性や深いつながりを見つけることができるかもしれません。それは、ゲイン・ロス効果の魔法の一部なのです。

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