オンボーディング

UI/UX

オンボーディングとは

オンボーディング(On-boarding)とは、組織やサービスにやってきた新参者に手ほどきを行い、慣れさせるプロセスのこと。

会社で言うところの「新人研修」、テレビゲームやスマホゲーム等で言うところの「チュートリアル」がオンボーディングに当たります。

 

法則うさぎ
法則うさぎ

スマホゲームのチュートリアルで十分楽しめるよ!

イトケン
イトケン

ジャブジャブ課金してもらうために離脱させないように出来てるのだ。

 

 

新しくやってきた人を離脱させない!

オンボーディングの目的は、とにかく早く慣れてもらうこと。

例えば、中途採用で入社してきた人を一日も早く会社に慣れさせるためにオンボーディングは行われます。慣れるまでに時間がかかればかかるほど、入社してきた人が本来の力を発揮することができない日々が続きます。それは会社にとって損失ですよね。
ちなみに、新人がすぐに辞めてしまうことを、日本の会社組織では辞めた新人のせいにしがちですが、欧米の会社は、馴染みにくい組織の問題とみなします。

また、テレビゲームのチュートリアルもオンボーディングの一種です。

特に最近のスマホゲームは、基本プレイが無料で、後から課金させることでサービスが成り立っているものも少なくありません。つまり、会社の場合と同じようにテレビゲームのオンボーディングも新参者の離脱を防ぐために行われています。

取扱説明書なんか無くても、ゲームの操作方法を楽しく学べるチュートリアルを使ってユーザーをゲームに慣れさせます。ついでに、チュートリアルの中で達成感や最高体験を感じてもらうことでユーザーの離脱を防いでいます。

 

 

各社オンボーディングの事例

オンボーディングは組織ごとにやり方は様々です。ただ、多くのオンボーディングは、新参者に寄り添う姿勢で行われることが多いといわれています。

LINE株式会社は多方面でサービスを提供しており、中途で新しく加わった社員が順応しなければならないことが多いという点が、スムーズな成長のボトルネックとなっているという課題感を持っていました。そこで、オンボーディングにおいてホテルのコンシェルジュ的存在として、パソコン操作や福利厚生、社内カルチャー、人間関係の悩みなど、あらゆる相談が可能なLINE上の窓口を設けました。

JMAM 日本能率協会マネジメントセンター公式サイトより引用 https://www.jmam.co.jp/hrm/column/0027-onbording.html

日本オラクル株式会社では、自主的に企業に貢献したいと考える「社員エンゲージメント」の育成こそが中途採用者の定着に重要であると考え、オンボーディングの中心に据えています。初めに中途採用で軽視されがちな経営理念や組織形態、ルールなどの基礎研修を十分に行っています。また、OJTの段階では上司の負担を軽減しながら充実したフォローを行うために「ナビゲーター」「サクセスマネージャー」という専任のスタッフを配置していることも特徴です。結果として、社員エンゲージメント率85%という非常に高い成果を上げられました。

JMAM 日本能率協会マネジメントセンター公式サイトより引用 https://www.jmam.co.jp/hrm/column/0027-onbording.html

部署別にオンボーディングを実施する企業は少なくありません。GMOペパボ株式会社も同様でしたが、企業に対する帰属意識が育ちにくいという課題がありました。そこで、オンボーディングを全社共通の施策へ切り替えました。たとえば、主体的に企業経営に関わっていくために、どのようなリーダーシップを発揮したいのか表明する「やっていきシート」の導入や、新入社員や教育メンバー全員が自由に会話できるチャットルームの開設などを行いました。部署の垣根を取り払うことにより、企業全体で新入社員を育てる本来の社風が発揮されるようになったのです。

JMAM 日本能率協会マネジメントセンター公式サイトより引用 https://www.jmam.co.jp/hrm/column/0027-onbording.html

 

 

良いオンボーディングとは

一般的に優れたオンボーディングには2つの特徴があります。これはゲームのチュートリアルも同じです。

【会社組織のオンボーディング】
1.業務の流れが理解できること。
2.業務の価値が理解できること。

【ゲームのオンボーディング】
1.ゲームの操作方法が理解できること。
2.面白いゲームだと感じられること。

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