同族嫌悪とは
同族嫌悪とは、自分と似たような人を毛嫌いする人間の心理のこと。
似たような人ならば仲良くなれそうな気がしますが、人間は自分と似たような人のことを好きになれなかったり、その人の存在にイライラしたりすることがあります。
正確に言うと、似ているけど少しだけ価値観やポリシーが違っていることに嫌悪感を抱くという心理です。
似たもの同士だから、仲良くしたらいいのにね。
なんつーか・・血が騒ぐんだろうね・・
同族嫌悪が発生する仕組み
例えば、同じアイドルのファンなのに、
「自分は本気で応援しているのに、最近ミーハーなファンが多くて困る」と感じたり。
例えば、同じ出世欲が強い人同士なのに、
「自分は偉くなって組織を変えたい!でも給料のために出世したい奴もいる」と感じたり。
同族嫌悪には、その似たような人と自分とを一緒にされたくないという心理があり、そこには価値観やポリシーの違いを許すことができないとする感情が存在します。
しかし、そんな嫌悪の対象となる相手の価値観やポリシーも、実は自分の中に少しだけ存在しています。
存在はしていますが、それを低俗な価値観として自分があえてフタをした「ミーハーな推し活」「お金のための出世」などを、人目をはばからずに堂々と行っているアイツとは一緒にされたくないという感情です。
つまり、苦手な相手の嫌なところっていうのは、自分自身の中にある嫌な部分、自分自身が許せない部分というわけです。
同族嫌悪を活用する
そのため、苦手な相手の行動から気づけることや学べることが多いと言われています。
相手を嫌悪するだけではなく、自分自身を見つめ直すために同族嫌悪の感情を活用してみてはいかがでしょうか。
自分と似たようなところが無いか
相手の嫌な部分と同じようなところが自分にもないか考えてみましょう。嫌いなのは理由があり、許せないと感じるところはきっと自分の中にも存在するはずです。
自分の嫌なところを映し出す鏡
同族嫌悪を感じる相手は、まさに自分の嫌なところを映し出す鏡のような存在です。イライラ・ストレスの原因になることから、ある程度は距離を取りつつも、我が身を振り返り自身の成長に繋げましょう。
なお、同族嫌悪が発動して「アイツとは一緒にされたくない」と感じることがあるかもしれませんが、意外と第三者からみるとどちらも同じに見えてしまうものです。
アイドルファンそれぞれに価値観やポリシーはあれど、第三者からみると「アイドルオタ」と一括りにされてしまいがちなので、過度なこだわりをもって相手を批判するという行動は控えたほうがいいのかもしれません。
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