ヒグビー理論とは
ヒグビー理論(Higbee’s mnemonics)とは、ブリガムヤング大学の心理学教授ケネス・ヒグビーが提唱した「記憶に残すための7つのルール」のこと。
物事を記憶に留めておくには7つのコツがあるという考え方のことです。
忘れたい過去ならあるけどな・・
何があったんや・・
記憶に残すための7つのルール
有意味化(意味を持たせる)
歴史の授業で出てくる年号を語呂合わせで覚えることはよくあります。数字の並びに意味を持たせることで記憶するというテクニックです。外国語を学ぶ際にも、語源や言葉が生まれた背景を使って単語を覚えることができます。
組織化(ルールを設ける)
カテゴリ分けして分類したほうが覚えやすいということ。例えば、ミュージシャンの名前を覚えるとした場合、片っ端から記憶していくよりも、音楽のジャンルごとに覚えたほうが記憶に残りやすいとしたものです。
連想(連想で結びつける)
既に持ち合わせている知識と結びつけて覚えたほうが記憶に残るということ。知らない街で起きた事件のことよりも、自分の出身地や訪れたことのある街で起きた事件のほうをずっと覚えているのもこの連想です。
視覚化(イメージを作る)
ビジュアルを参考にすると記憶に定着するとしたもの。歴史の教科書を読むよりも、「まんが日本の歴史」を読んだ方が記憶に残りやすいことを示しています。そういえば、日本史や世界史などの成績がいい子ってこういう「まんが」の影響が強いと言われています。
注意(注意を向ける)
学校の先生が授業中に「ここテストに出るぞー」って言ったところに注意を向けてしまいます。意識的に注意を向けることで、それ以外の箇所よりも記憶に残るというものです。教科書に蛍光ペンでラインを引くのも同じ仕組みです。
興味(興味を持つ)
鉄道ファンは電車のことに詳しく、競馬ファンは競走馬に詳しく、ワイン好きはワインに詳しいものです。つまり、自分の興味のあることや好きなことに対しては、記憶力が増強されているとした考え方です。
フィードバック(復習する)
復習することで失いかけた記憶を取り戻すことができます。復習は、ただ記憶が戻るだけでなく忘れにくくなるという効果が含まれています。また、他人に褒められたことをずっと覚えていることもこれに当たります。
(参考文献)
Kenneth L. Higbee「Your Memory」Da Capo Lifelong Books(2001)https://amzn.to/471aXXy
コメント