バイヤーズ・リモースとは
バイヤーズ・リモース(Buyer’s remorse)とは、商品やサービスを購入した後に感じる後悔や不満のこと。
高額な買い物をしたときに自分の購買行動が果たして正しい行動だったのか、不安に駆られることで生じる感情です。
このバイヤーズ・リモースの特徴は以下の3つです。
商品の品質とは無関係なんだ!意外~
自分との戦いみたいなもんだ
購入者は不安を解消したい
悩みに悩んで高額な最新ゲーム機を購入したあなたは、所有したことに関する満足感がある一方で、バイヤーズ・リモースに襲われます。「本当に買うべきものだったのか」と自らの行動が正しかったのか不安に駆られるわけです。
そんな時、あなたの不安を解消するのは、「絶対買うべき!売り切れ続出!」といったニュース記事だったり、「いいな~俺も欲しいな・・」といった友人の声だったりします。
あなたは、商品を返品したいわけでもなく、購買行動をやり直したいわけでもなく、ただこの不安を解消したいがために、そのゲーム機を賞賛するニュース記事を探したり、友人にやたら自慢したりするといった謎行動を取ってしまうということです。
1990年にアメリカの経営コンサルタントのフレデリック・ライクヘルドらは、このバイヤーズ・リモースを解消することでリピート購買に繋がると自身の論文で発表しています。
そのため現在では、企業側が購入者のバイヤーズ・リモースを払拭するようなアフターフォローを積極的に行っています。
「100万台ありがとうキャンペーン」などと銘打ってゲームソフトのセールを開催したり、「お客様の声」を公開し、他の購入者も高評価であることをアピールすることで、バイヤーズ・リモースの解消に努めているわけです。
(参考文献)
中村和正「買わせるの心理学」エムディエヌコーポレーション(2023)https://amzn.to/481W4oi
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