充実時程錯覚

セルフコントロール

充実時程錯覚とは

充実時程錯覚(じゅうじつじていさっかく, Temporal Illusion)とは、私たちが経験する活動の内容や精神状態によって、時間の流れを主観的に異なって感じる現象です。

つまり、楽しい活動や自分が完全に没入できる活動をしている時は、時間があっという間に過ぎ去ってしまったように感じます。

逆に、退屈な会議や待ち時間など、興味をそそられない状況では、時間が異常に長く感じられるのです。

法則うさぎ
法則うさぎ

ゲームしてる時、時間があっと言う間だよね!

イトケン
イトケン

いわゆる時間泥棒ってやつだな♪

 

 

なぜ充実時程錯覚が起こるのか?

この現象の背後には、私たちの脳と感情が大きく関わっています。

人が楽しいと感じたり、何かに集中しているとき、脳はポジティブな刺激に反応して、時間に対する認識が薄れます。(集中しているので、時間の経過に気が回らないとも言えます)

一方で、退屈や不快感を感じると、脳はその状況から逃れようとして、時間の流れに対してより敏感になります。(やたら時間の経過を気にしてしまう)

このように、私たちの時間知覚は、瞬間瞬間の心の状態に強く影響されるのです。

 

 

日常生活での活用方法

この「充実時程錯覚」を理解することで、私たちは時間の使い方を見直し、より充実した日々を送ることができます。

例えば、仕事や勉強など、避けられない活動でも、小さな楽しみを見つけたり、興味のある分野に関連づけたりすることで、時間の流れを早く感じさせ、ストレスを減らすことができます。

また、趣味や自分の好きなことに時間を多く割くことで、日々の生活にポジティブな影響を与えることができます。

時間が「飛ぶように過ぎる」のは、その活動が本当に自分にとって価値があるという証拠なのです。

 

このように、充実時程錯覚を理解することは、私たちが時間をどのように感じ、どのように生活を送るかに深い洞察を与えてくれます。

日々をより有意義に、そして楽しく過ごすために、充実時程錯覚の知見をぜひ活用してみましょう。

時間は私たち全員に平等に与えられていますが、その感じ方を変えることができるのは、ひとえに私たちの心次第です。

(参考文献)
池上彰, 一川誠「大人になると、なぜ1年が短くなるのか?」宝島社、(2015) https://amzn.to/43jxeQb

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