クリティカル・パスとは
クリティカル・パス(Critical path)とは、計画を進める上で最もスケジュールが厳しく、遅れが許されない作業経路のこと。
1950年代にアメリカの化学メーカーであるデュポン社がクリティカル・パス法(CPM)という考え方を生み出しました。
クリティカル・パスを明らかにすることで、スケジュールを効率的に管理できるようになります。
遅れがないか、一番注意して監視しなくちゃいけないところってことね。
そうそう。クリティカル・パスが遅れるということは、全体の遅れに直結しちゃうところだからね!
最長経路になるタスクの繋がり
例えば、夕食のカレーを作る計画の作業経路を考えてみます。
途中で経路が分岐したり、もしくは合流したり・・・結果、上記のような作業経路ができました。
今回はあくまで例えとしてカレー作りを挙げているので、比較的シンプルなものになりましたが、ビジネスシーンでは、調達や外注などの不安定な要素が加わったり、フロートと呼ばれる待ち時間が発生したり、多少は複雑なものになるでしょう。
タスクの洗い出しに始まり、各タスクの依存関係を考え、所要時間などを書き込みます。
そして、出来上がった作業経路の所要時間を考えてみたとき、最も時間を必要とする作業経路がクリティカル・パスです。
今回のカレー作り計画では、赤線の経路がクリティカル・パスになります。
このクリティカル・パス上にあるルートこそが、このカレー作り計画においてもっともスケジュールが厳しい経路になります。
それすなわち、クリティカル・パス上の各タスクのスケジュールの遅れは、全体の遅れを引き起こしてしまうことを意味しています。
よって、このクリティカル・パス上の各タスクの進捗具合には常に目を光らせておかなくてはいけません。
リソースの適切な配置をし、もし遅れが見つかった場合は迅速に対応する必要があります。
(参考文献)
A Guide to the Project Management Body of Knowledge, Project Management Institute
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