マクドナルド理論とは
マクドナルド理論(McDonald’s Theory)とは、最低なアイデアを提案することによって、アイデアが溢れ出てくる現象のこと。
2013年にFacebookで話題になった理論ですが、提唱者であるデザイナーで教師のジョン・ベルさんの経験則に基づくものと言われています。
なお、アメリカのジャーナリストであるトーマス・フリードマンも異なるマクドナルド理論(McDonald’s Theory)を提唱していますが今回は割愛します。(詳細はWikipediaで)
ナゲットのソースはマスタード派!
知らねーよ!!
なぜか急にアイデアが溢れ出す
「昼メシなんにする?」
(友人たちからはアイデアが出てこない・・)
(じゃあ、マクドナルドにするか!)
(ピキーン!)
「行ってみたかった和食屋があるんだよ!」
「あそこのイタリアンもいいな!」
「パンチの効いたラーメン屋が近所にあるよ!」
・・なぜか急にアイデアが溢れ出る友人たちなのであった。
マクドナルドという悪いアイデア(・・マクドナルドに失礼ですが)を1つ出すことで、なぜか急にクリエイティブになるらしく、アイデアがバンバン出てくるようになる現象がマクドナルド理論です。
アイデア出しの不安を解消している
これには評価懸念(Evaluation apprehension)と呼ばれる心理が働いていると考えられます。
評価懸念とは、単純作業に比べ、複雑な作業やクリエイティブなことは他人に評価される不安が働いてしまい、結果として効率が低下することです。
グループ内では、アイデアをゼロから出すのは結構ハードルが高いものです。
せっかく出したアイデアなのに、ヘンな意見だと思われるんじゃないか、他者のもっと良いアイデアを自分が封じ込めてしまうのではないか。
マクドナルドに行くという悪いアイデアを叩き台にすることで、不安を感じることなく「それだったら、こっちのほうがマシ」という誰もが「比較的良い」アイデアを出すことができるようになるといったカラクリです。
意外と活用されている?マクドナルド理論
夕食の献立を決められないお母さん。子供たちは「なんでもいいよ」と言うだけ。
マクドナルドと同様、こちらも困ってしまうシチュエーションですよね。
そんな時、夕飯はカップ麺にしよう!と最低なアイデアをぶっ混んでみるのもいいかもしれません。
鋭い方はお分かりだと思いますが、このマクドナルド理論はファシリテーション技法なんですよね。
パッとしない会議に最低なアイデアをぶっ混んで、活性化させる。
そんな活用もできるかもしれません。
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